『相棒』

 研究しろよという話ですよね。*1論文読んでます。情報工学の分野の論文なんて、1年前は読むことになるなんて思ってもいませんでした。割と読んでると面白いのは面白いです。よくわからないときにid:kunimiyaに質問すると、哲学の話に結びついて答えが返ってくるんですが、それはそれで面白いです。
 それはそうと、最近昼に再放送で『相棒』というドラマをやってるのでたまに見てるんですが、あれって4年前に図書館に関する描写で問題になってたんですね。まだ僕が大学受験で追い込みをかけてた頃です。
 『相棒〜3rd Season』の第7回「夢を喰う女」で、世田谷南図書館(架空の図書館)の司書が閲覧者の個人情報を捜査令状なしに警察に閲覧させたことが問題になったようです。で、日本図書館協会なんかが抗議したらしく、それについてのテレ朝の対応が以下の通りです。

JLAメールマガジン 第234号 図書館会ニュース「司書が個人情報もらすドラマ −テレビ朝日に事情を聴く」
この番組の再放送はしない、地方の局などに販売はしない、DVDで商品化する際は撮りなおすなどストーリーを変える、局のホームページで内容が適切ではなかったことを明らかにする、などの表明があった。

 で、思ったんですよ。対応やりすぎなんじゃないかなぁと。いや、だって最近起こった『島根県安来市の郷土史、図書館に異例の削除要請』のときの図書館界の反応と大分違うなぁと。相棒の件はテレ朝の自主規制でしょうが、結果的に国民が『相棒〜3rd Season』の第七話を見ることは、ほぼ不可能になったわけで。『図書館の自由に関する宣言』の精神とは反するような気がするんですけどどうでしょう。「そこまでせんでもいいですよー」とか言う人はいなかったんだろうか。まあ、テレビ局側が慎重になっただけかもしれないのでなんとも言えないですが。

*1:個人情報云々はShizukuと微妙に関わりがあるんですが、今回の論旨とは異なるので